「年間4棟が限界です」と話した営業兼施工管理の方の話
2026年07月14日 ブログ
先日、ある住宅会社で働く営業兼施工管理の方とお話しする機会がありました。
その方に、
「年間何棟くらい担当されるんですか?」
と聞いたところ、
「うちは営業も施工管理も一人でやっているので、年間4棟が限界ですね」
とおっしゃいました。
住宅営業だけを見ていると、年間10棟、15棟、20棟という数字が目立つため、年間4棟と聞くと少なく感じる方もいるかもしれません。
しかし、話を聞けば聞くほど、その方はとても優秀な方でした。
お客様との初回面談からプラン提案、契約、打ち合わせ、現場管理、職人さんとの調整、引き渡しまで全て担当。
当然ながら、お客様からすると窓口は最初から最後まで同じ人です。
営業だけなら契約した後は設計や施工管理に引き継ぐこともできます。
しかし営業兼施工管理の場合はそうはいきません。
契約したら終わりではなく、むしろそこからが本番です。
現場で問題が起きれば駆け付ける。
職人さんとの調整もする。
お客様から夜に連絡が入れば対応する。
そのため、1棟にかける時間も責任も非常に大きくなります。
だからこそ年間4棟が限界なのです。
でも私はこういう方を見ると、
「棟数だけで人を評価してはいけないな」
と思います。
年間15棟売る営業が優秀なように、
年間4棟しかできなくても、お客様満足度が高く、現場もきちんと回し、クレームも少なく、会社から信頼されている人もまた優秀です。
むしろ小規模な工務店では、こういう何でもできる人が会社を支えていることも少なくありません。
転職市場でも、営業兼施工管理の経験者は意外と評価されます。
なぜなら営業の気持ちも分かるし、現場のことも分かるからです。
お客様に無理な約束をしない。
現場が困る提案をしない。
職人さんとのコミュニケーションも取れる。
こういうバランス感覚は、一朝一夕では身につきません。
年間4棟。
数字だけ見ると少なく感じるかもしれません。
しかし、その4棟に全力を注ぎ、お客様と向き合い続けている人は、決して能力が低いわけではありません。
むしろ住宅業界の現場を支える、本当に貴重な人材なのだと思います。
